昨日、認定NPO法人テラ・ルネッサンスの創設者・理事、鬼丸昌也さんに大館へお越しいただきました。
午前中には市役所で意見交換を行い、夕方からは
「紛争地で学んだ『人が動く組織』のつくり方」
と題した講演を伺いました。
世界の紛争地で、元子ども兵の社会復帰や地雷・紛争に起因する課題と向き合ってきたテラ・ルネッサンス。
今回、大館を訪れたいと思った理由としてお話しいただいたのが、大館・小坂が持つ資源循環の歴史と技術、そして花岡事件の歴史と向き合い、慰霊を続けてきた地域としての歩みでした。
世界の紛争の背景には、鉱物資源をめぐる問題があります。
一方、大館・小坂には、鉱山の歴史から培われてきた資源リサイクルの技術と文化があります。
一見すると遠く離れた世界の問題ですが、私たちの地域が持つ技術や歴史も、世界の平和と決して無関係ではない。
そんな新しい視点をいただきました。
講演で特に心に残ったのは、
「人や組織、地域は、“変える”のではなく、“変わる”もの。」
という言葉です。
恐怖や権限によって人を動かすのではなく、共感や信頼によって、自ら動きたくなる環境をつくる。
そして、制度や文化だけではなく、そこからにじみ出る「風土」が、人や組織を動かしていく。
これは市役所という組織にも、これからの大館のまちづくりにも、そのまま通じる話だと感じました。
さらに印象的だったのが、
「地域も組織も、何度でも再定義できる」というお話です。
「人口が減っているから」
「地方だから」
「今までこうだったから」
そうやって自分たちの可能性を決めるのではなく、これまで積み重ねてきた歴史や強みを見つめ直し、これからどうありたいのかから、自分たちを再定義していく。
私自身、最後に「人は変わるべきなのか」と質問しました。
無理をして自分を変え続けることは、本当に持続可能なのか。
それに対して鬼丸さんから返ってきたのが、
「変えるのではなく、変わるもの。」
という考え方でした。
とても考えさせられる言葉でした。
午前中には、平和教育やグローバル人材育成についても意見交換しました。
大館の子どもたちが地域の歴史を学びながら、同時に世界にも目を向けられる。
そんな教育の可能性についても、今後さらに対話を重ねていければと思います。
世界の紛争から、企業経営、組織づくり、教育、そして地域づくりまで。
すべての根底にあるのは、「人の可能性をどう信じるか」ということなのかもしれません。
鬼丸さん、そしてテラ・ルネッサンス後援会秋田の皆さん、貴重な機会をありがとうございました。